COMSOL Multiphysics® Version 2027 システムレベルモデリングとエージェント型AIに注目

次期リリースでは, システムダイアグラムの活用や電気モーターのモデリングに対応する新しいアドオン製品に加え, AIツールの統合とアプリ作成に関するサポートが拡充されます.

米国マサチューセッツ州バーリントン (2026年9月16日) — モデリング・シミュレーションソフトウェアの独立系グローバルリーダーである COMSOL は本日, 今秋後半にリリース予定 COMSOL Multiphysics® version 2027 を発表しました. 新バージョンでは, 1D, 2D, 3D のマルチフィジックスモデルと直接連成するシステムレベルモデルを作成するためのアドオン製品 , 外部 AI エージェントとの直接的な連携を可能にする COMSOL MCP Server, モーターと発電機をモデリングするための電動モーターモジュール, macOS および Linux® でのアプリケーションビルダーのサポート, その他さまざまな新機能および更新機能が COMSOL Systems™ に導入されます.

これらの主要な更新に加え, COMSOL Multiphysics version 2027 には, プラズマ, 電磁気, MEMS のアプリケーションにおいてシミュレーションを大幅に高速化する新しい時間周期ソルバーが搭載されます. ソルバー, 形状, メッシュ生成, 生産性向上機能のさらなる強化により, COMSOL Multiphysics の性能と使いやすさが向上します.

“エンジニアリングの課題が単独で存在することはほとんどありません. 各コンポーネントの挙動はシステム全体の性能に影響を与えます” と COMSOL の CEO である Svante Littmarck は述べています. “COMSOL Multiphysics version 2027 では, ユーザーが詳細なマルチフィジックスモデルとシステムレベルのシミュレーションを1つの統合環境で結びつけることができ, 製品やプロセスの性能を左右する相互作用について, より深い知見を得られるようになります.”

An electric circuit model coupled to a detailed 3D multiphysics model.

COMSOL Systems で作成された電気回路モデルと, COMSOL Multiphysics で作成された詳細な3Dマルチフィジックスモデルを連成することで, 回路レベルとコンポーネントレベルの物理現象を一緒に解析できます.

COMSOL Systems™ の紹介

COMSOL Systems は, 必要に応じて詳細なマルチフィジックスモデリングを利用しながら, システム全体を解析するための新しいモデリング環境を提供します. エンジニアは, 約5000個のすぐに使用できるコンポーネントを収録したライブラリを使用して, 電気回路図, プロセスフローシート, カスタム方程式ベースのシステムモデルを構築できるようになります.

個々のブロックは, 電気デバイス, プロセスユニット, カスタムコンポーネント, またはマルチフィジックスモデル全体のコンポーネントを表すことができます. これらのコンポーネントを接続することで, 相互作用するコンポーネントからなるシステムを作成できます. これにより, ユーザーはシステムレベルのモデリングを効率的に実行しながら, 局所的な物理的効果を詳細に解析する必要がある箇所には詳細モデルを導入できます. このプロセス全体を通じて, 個々のコンポーネントの挙動がシステム全体の性能にどのような影響を与えるかを調べるためのモデリングアプローチが提供されます.

flowsheet-and-3D-model

フローシートインターフェースが強調表示されたモデルビルダー, 対応する設定ウィンドウ, グラフィックスウィンドウ内のフローシート. このフローシートは連続ミキサーの詳細な 3D マルチフィジックスモデルと連成しており, システムレベルのプロセス挙動と個々のプロセスユニットの詳細な物理現象を直接結びつけています.

エージェント型ワークフローによるAI支援シミュレーションの進化

COMSOL Multiphysics の前バージョンでは, オプションのチャットボットウィンドウを通じて生成AIによる支援が提供され, モデリングやプログラミングに関するガイダンスを得ることができました. Version 2027 では, 新しい COMSOL MCP Server によってAIツールの統合がさらに進化します. このサーバーは Model Context Protocol (MCP) を使用し, AIエージェントが COMSOL Multiphysics と直接やり取りするための標準化された方法を提供します. このサーバーにより, エージェントはすべての物理機能およびモデリングワークフローのすべての段階で使用される COMSOL API を通じて, モデリングおよびシミュレーションのタスクを容易に実行できるようになります.

エージェントはモデルの構築や変更, シミュレーションの実行, 結果の確認を行い, その結果を使用して次に実行する処理を決定できます. このプロセス全体を通じて, ユーザーは COMSOL Desktop® 環境で作業内容を確認し, 改良することができます.

“このサポートにより, モデリング, シミュレーション, 最適化, 検証, レポート作成を, 反復的かつ目標指向のプロセスで結びつける, より高度なエンジニアリングワークフローへの道が開かれます” と COMSOL の開発ディレクターである Mikael Sterner は述べています. “エージェントがシミュレーション作業の実行を支援することで, エンジニアは答えを得たい課題により集中できるようになります.”

新しい電動モーターモジュール

新しい電動モーターモジュール は, COMSOL Multiphysics で電気モーターと発電機をモデリングするための効率的な環境を提供します. 専用機能により, 性能, 動作範囲, 損失, 材料の影響, 励磁回路, 故障を2Dおよび3Dで容易に評価できるほか, 性能, 効率, 材料利用率の向上に向けて電気機械の設計を最適化できます.

このモジュールでは, 電気機械モデルを伝熱, 構造力学, 音響, 流体流れ, 電気回路と連成するための機能が強化されています. この専用のマルチフィジックス機能により, 電磁気だけにとどまらず, さまざまな物理的効果が全体的な性能にどのような影響を与えるかを, より効率的かつ正確に理解できます.

アプリケーションビルダーの利用環境の拡大

Version 2027 では, アプリケーションビルダーが macOS および Linux® でも利用可能になり, より多くのユーザーがカスタマイズされたシミュレーションツールを構築できるようになります.

2014年に初めて導入されたアプリケーションビルダーでは, シミュレーションの専門家が詳細なマルチフィジックスモデルを, 特定のタスクや対象ユーザーに合わせたインターフェースを備える使いやすいシミュレーションアプリに変換できます. これらのアプリでは, 関連する入力, 出力, 設定のみを求めることで, シミュレーションの経験がほとんどない, またはまったくない同僚や顧客でも, オフィス, 現場, 工場の製造現場で解析を実行し, 物理現象に基づいた意思決定を行うことができます. これにより, 研究開発全体にわたってシミュレーションの価値を広げることができます. シミュレーションアプリは, デジタルツインソリューション向けのカスタマイズされたインターフェースとしても利用できます.

製品全体にわたる新機能

Version 2027 の更新内容は以下のとおりです:

  • ECAD および平面形状モデル向けのデフィーチャー機能の拡張

  • 新しい内部グリッドメッシュ生成とスイープメッシュ生成の強化

  • 高マッハ数流れにおける流体構造連成

  • エッジおよび点とサーフェス間の機械的接触

  • 生体医用材料および多孔質材料の特性を収録した新しい音響材料ライブラリ

  • 疑似4Dバッテリーシミュレーションの高速化, リチウムイオンバッテリー向けの新しい多孔質弾性連成

COMSOL Multiphysics Version 2027 については, 今秋, 英国, 米国, 日本, 中国, インドで開催される COMSOL Conference で, さらに詳しく紹介されます.

COMSOL について

COMSOL は, 技術系企業, 研究所, 大学向けに, 製品設計および研究のためのシミュレーションソフトウェアを提供するグローバルプロバイダーです. 同社の COMSOL Multiphysics 製品は, 物理ベースのモデルとシミュレーションアプリを作成するための統合ソフトウェア環境です. 複合現象またはマルチフィジックス現象を考慮できることが, その特長の 1 つです. アドオン製品により, 電磁気, 構造, 音響, 流体流れ, 伝熱, 化学アプリケーション向けにシミュレーションプラットフォームを拡張できます. インターフェースツールにより, COMSOL Multiphysics シミュレーションを CAE 市場の主要な技術計算ツールおよび CAD ツールすべてと統合できます. シミュレーションの専門家は, COMSOL Compiler™ と COMSOL Server™ を利用して, 世界中の設計チーム, 製造部門, 試験研究所, 顧客にアプリケーションを配布しています. 1986年に設立された COMSOL は, 世界に16のオフィスを構え, 代理店ネットワークを通じて事業範囲を拡大しています.

COMSOL, COMSOL Multiphysics, COMSOL Systems, COMSOL Compiler, COMSOL Server は, COMSOL AB の登録商標または商標です. Linux は, 米国およびその他の国における Linus Torvalds の登録商標です. macOS は, 米国およびその他の国で登録された Apple Inc. の商標です.

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